おもしれー
500万年以上も隔絶、光のない「有毒の洞窟」で繁栄する異世界のような生態系
https://forbesjapan.com/articles/detail/77816
海底の熱水噴出孔から、強アルカリ性の水をたたえるアフリカのクレーター湖、南極の火山にある氷の洞窟まで、進化は、地球上で最も過酷な環境さえも、豊かな生態系に変えてきた。
しかし、ルーマニアのモビラ洞窟ほど、極端で不気味な場所はほとんどない。
この地下のタイムカプセルは、500万年以上ものあいだ、分厚い石灰岩と粘土の層に覆われ、外界から完全に切り離されていた。
その奥深くには、太陽の光が差し込んだことがまったくなく、そこにある空気は、有毒ガスの混合物だ。もし閉じ込められとしたら、地球上のほとんどの生物は数分以内に死んでしまう。
ただし、すべての生物ではない。
この洞窟の中では、陸上ではほとんど見られないプロセスが働き、ユニークな生態系が、完全に孤立した状態で繁栄している。この自立した世界は、「生命が必要とするもの」に関する我々の理解に疑問を投げ掛けており、ほかの惑星の生命に関する手がかりを与えてくれる可能性さえある。
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初めて足を踏み入れたルーマニアの地質学者、クリスティアン・ラスクは、これまでとはまったく異なる世界にいることに気づいた。狭いトンネルが深く曲がりくねったネットワークを形成し、その奥に、微生物の泡が浮かぶ湖があった。
ここからが本題だ。この洞窟に暮らす生命は、光合成を行なっていなかった。
ほかのすべての生態系では、生命は太陽の光によって維持されている。深海環境でさえ、食物連鎖は多くの場合、上から落ちてくる有機物によって支えられている。しかし、モビラ洞窟は密閉されている。つまり、外部から栄養が入ってこないということだ。
では、生命はどのように存在し続けているのだろう?