日本のサル学でも、ボスザル、という概念は餌付けされた猿の群れだけに存在するものだ、ということが後から分かったんよね。
女性研究者が大きな役割を果たしたんじゃなかったかな。
https://gigazine.net/news/20250302-alpha-wolf/
しかし数年後、ミネソタの自然に生息するオオカミを研究していた際に、オオカミの生態について大きな誤解があることにメック氏は気付きました。メック氏によると、シェンケル氏の観察したアルファオオカミの概念は「動物園に捕らえられたオオカミ」の生態であり、自然のオオカミは攻撃性によって維持される階層構造ではなく、親が導く家族単位が基本構造であったそうです。メック氏は後に「(アルファオオカミの概念という)怪物を解き放った責任を感じました」と初期の研究について述べています。
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たとえば、シリコンバレーではマーク・ザッカーバーグ氏が作ったモットーである「move fast and break things (素早く行動し破壊せよ)」のような概念が支配しており、テクノロジーを急速に発展させている一方で、うつ病や不安症に悩まされる技術系従業員の割合が57%を超えているという調査があったり、人間関係の満足度が低いという報告があったりと、劣悪な環境になっているケースがあります。アダムス氏によると、これはアルファオオカミの概念と同じように「不自然な監禁圧力がある関係構造」であるため、支配的な圧力が発生してしまっていると考えられるそうです。
「圧力がある組織から脱却するためには、まずはアルファオオカミの神話を否定するだけでは不十分です。アルファオオカミ的な構造になっている場合は、人々が監禁圧力の中にいる可能性が高いため、社会の風土から会社の経営方法まで、すべてを再考することが必要です」
過剰に何かが与えられるとそれの奪い合いが始まり、闘争による権力構造が生起する、みたいなかんじなんかね