https://forbesjapan.com/articles/detail/77423
火星の表面は、酸化鉄の細かい塵の層で覆われている。しかし、何十億年もかけて風に運ばれて惑星全体に降り積もったこの赤さびの塵が、最初から乾燥した環境で生成されたのか、それとも当初は湿潤な環境で生成されたのかは不明だった。
このほど、火星探査機から送られてきたデータと実験室での研究により、火星の赤い色は水酸化鉄のフェリハイドライトに由来することが明らかになった。
火星を覆う赤い塵の正体が赤さびであることはかねて知られていたが、これまで赤さびの成分は鉄鉱石の主成分であるヘマタイト(赤鉄鉱)であり、乾燥した惑星環境で生成されたと考えられていた。今回の発見により惑星科学者たちは、火星にかつて水が存在し、生命が育まれていた可能性の解明に一歩近づいたといえる。
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俳句を発見しました!
『しかし、何 十億年も かけて風』
『成分は 鉄鉱石の 主成分』