愛子天皇がええわ俺も
https://president.jp/articles/-/90567
報告書のおもな提案は次の2つのプランだ。
①これまで、内親王・女王が結婚されると皇族の身分を離れるルールだった(皇室典範第12条)。それを変更して、ご結婚後も皇族の身分を保持される一方、その配偶者やお子さまは国民(!)とする。
②皇室の方々が養子を取ることは禁止されている(皇室典範第9条)。だが、国民の中からいわゆる旧宮家系子孫の男性だけをその血筋・家柄=門地を根拠に例外扱いして、特権的に皇族との養子縁組を可能にし、それによって皇族の身分を新しく取得できるようにする。
以上の2つのほかに③として、旧宮家系子孫男性を法律一本だけで国民から皇族にするという乱暴なプランも、提案されている。だが、昨日まで一般国民だった男性が、今の皇室とまったくつながりがない形で皇族になって、果たして国民にも皇室にも素直に受け入れられるのか、どうか。少しでも常識があれば分かるはずだ。
報告書自体も「②の方策に比べ、より困難な面がある」としているように、まともに取り上げるに値しない。
しかし③だけでなく、①②も国会での議論の土台になり得るレベルに達していない。昨年の全党協議が、たちまち暗礁に乗り上げてしまったのも、無理はなかった。