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https://mainichi.jp/articles/20250110/k00/00m/040/203000c
女性客に高額な売掛金（ツケ）を背負わせ、返済のために性風俗店で働かせていた。
男性は法廷で「お客さまとの夢の実現のため」だったと動機を説明した。
そんな男性に、裁判長は静かに問い掛けた。「生身の人間を土台にする夢とは、どんな夢ですか」
＞
検事から「（罪に問われた事件を含め）心の痛みはなかったのか」と問い詰められ、「ありました」と応じた。
それでも性的搾取に手を染めた理由を問われると、「自分が夜の世界で夢だった目標があったからです」とし、ホストクラブの売り上げを伸ばすことは、女性客の目標でもあったと持論を展開した。
裁判長が、検事と男性のやり取りを引き取った。
――心の痛みを感じたと言うが、あなたの夢の実現のために他の生身の人間を土台にすることはどう思いますか。
「あくまでお客さまと話し合った上のことです」
――それが違法なんですよ。
「……」
＞
弁護側は、強引に女性を勧誘して性風俗店で働かせたわけではないとし、男性がホストを辞めて、父親が経営する不動産賃貸業の手伝いをしているため、更生可能性は高いと訴えた。
＞
判決後、帰途に就こうとする男性に声をかけた。
男性は「業界の慣習だったけど、罪に問われたのは事実なんで重く受け止めてます」と振り返り、裁判長の言葉について「昼の世界と夜の世界で考え方は違うんだなって。女性を土台にするつもりなんて思ってなかった。でも、反省はしてます」と打ち明けた。
「（ホスト業界が）クリーンになるのはいいことだし、正直誤解されている部分もある。自分も含め、心機一転っすかね」。そう言って、たそがれの街に消えた。
記者は師走の歌舞伎町を訪ねた。「ホストは辞めた」という弁護側の言葉通り、雑居ビルの一角にあった男性のホストクラブは閉じられ、閑散としていた。
年が明けた1月。SNSで男性の近況を確かめた。
「もう一度ホストに復帰することを決めました」
逮捕以来、途絶えていた書き込みを見つけ、男性のこれまでの「反省の言葉」を反すうした。
記者クラブのコタツ記事じゃなくて、ちゃんと自分で取材してる良記事
飯田憲記者
おぼえとこう
https://mainichi.jp/reporter/iidaakira/
とちょっと思った
男性が体を売るのも、肛門性交ならそこそこ需要があるんよね。男性が肛門性交を売る境遇に追いやられることがシステム化されてる世界、というのを考えると対称性が良いかもしれない。