causality(因果関係)とcasualty(犠牲者)は字面が似ているけど、見間違えそうでいて、そんなに見間違わず、しかしちょっと見間違えそうな、なんともびみょーな感じ。
しかも、causal(因果関係がある)と、casual(偶然の)では、意味が正反対になっていたりする。
(つづき:)でも、ガザの犠牲者をcasualtyと表現されるのは、モヤモヤしてしまう。
通常の語義としては、「casual(偶然の)」から派生してcasualtyが「犠牲者」を意味するようになっているのは、
1) 偶発的な事故の犠牲者である場合か、
2) 戦争では軍人どうしで交戦する筈だが、その中で付随的に発生した(民間の)犠牲者の場合、
だからだろう。しかし今回のような場合は、意図的かつ直接的に民間人(地区住民全体)が攻撃の標的にされているに等しい。統計的にはフォーマルに取り澄ましたcasualtyを使われがちだとしても、実際にはvictimと述べた方が良いのではなかろうか……。