「前世の記憶」とかのオカルトネタは、90年代末にノストラダムスあたりと一緒に葬り去られたという印象。
80~90年代までは、『DRAGONBALL』『孔雀王』『3×3 eyes』『封神演義』など、中国趣味の伝奇ネタも好んで取り上げられていたが、00年代以降は急激に退潮したようだ。00年代のポップ/オタクカルチャーは無国籍志向の現世享楽趣味が強かった。学園恋愛系PCゲームとか、いわゆる「日常系」の時代。
10年代に入る頃には、ネット小説を介してJRPG風ファンタジーが再興したり、クトゥルフネタが流行ったり、魔法少女ネタが流行したりして、オカルト(超自然的現象)ネタが再び浸透しているという感じ? 20年代は、そろそろ日常寄りへ揺り戻しつつあるように見える。
00年代は超自然的なオカルトネタに代わって、科学的なSF的発想へ転換していった時代でもあるのかなあ。ループものが流行ったのも、オカルト/伝奇というよりはSF寄りのネタだろうし。
『serial experiments lain』がオカルトとSFを架橋した……という感じに説明が収まったらきれいだけど、実際どのくらい影響があったかは分からない。