最近のガールプラモでは、Annulus「宝多六花」は非常に優れたキットだった。
パーツ精度も高く、特に頭髪の細やかさは傑出したハイクオリティ(画像1枚目)。脚部もピタリときれいにフィットして、合わせ目が全然見えない。
また、腕のパーツ貼り合わせが垂直ではなく、楕円形のカットになっているのも上手い処理(画像2枚目の赤いライン)。斜めになっているおかげで隙間が出にくい。
難点は、色再現かな。頭髪-スカート-バッグが全部同一ランナーだし、上着のラインもデカールを貼り付ける必要がある。丁寧に塗り分けてあげると、ぐっと引き締まってきれいな立体物になる。
前腕のパーツを左右貼り合わせするときに、従来のキットは中途半端なところで縦に切ってしまうものがあった(写真参照)。しかしこれだと隙間や段差が出やすく、美観を損なうことが多かった。
しかし「宝多六花」のような斜めカットだと、そういう問題をきれいに回避できる。構造上、段差が生じないし、多少のズレがあったとしてもずらして密着させればよいので。上手いアイデアだと思う。