日本のwebサイトデザインの特異性について。>BT
要旨は:
1) 日本語環境では、ラテン文字と異なる文字種類(glyph)の多さにより、フォントデザインをコントロールするハードルが高い。
2) 「失われた数十年(Lost Decades)」の技術的停滞。組織活動におけるデジタルリテラシーの欠如。
3) 文化的要因としては、リスク回避、慎重な再確認、拙速な判断に対する躊躇。これらのため、webサイトや動画サムネイルで大量の情報が提供されるのは、判断の手掛かりが多いとして歓迎される。
(続)「米国人は特定の一つの焦点を取り上げるのに対して、日本人や中国人は情報を全体的に(holistically)捉えるという研究がある」とのことで、うーん、そういうものなのかしらん。
いずれにせよ、雑誌の表紙から映画ポスター、動画サムネイルまで日本語コンテンツの多くが乱雑に情報過多である(ように見える)事情について、ひとまず説得力のある展望かと思う。つまり、言語的要因、技術的要因、文化的要因の3層がそれぞれに影響を及ぼしているということになる。
本文中で言及されている"Japan, living in the year 2000 since 1985."は、なかなか痛い皮肉だ。日本は1985年の時点ではまるで2000年のように先進的だったが、それ以来まったく進歩が無く、今では2000年水準のままの遅れた社会だ、というのは、うん、まあ、残念ながら否定しがたい。